土佐っ歩:土佐の棚田に日本の原風景を見る

紅葉と棚田

 2017年11月20日、高知県北部の嶺北地域を訪ね、紅葉と棚田を楽しみました。
 行き先は土佐町相川(あいかわ)と本山町吉延(よしのぶ)の両地区。地元在住の方(支部メンバーの高校同級生)にナビゲーターをお願いして、総勢6名が車2台に分乗。
 まずは、相川からGO。

土佐町相川:100年前のラブロマンス

m-DSCN0135.jpg ここは、私たちが定期的に訪問させていただいている本山町内の高齢者デイサービス施設「長老大学」で出会い、現在『聞き書き』をさせていただいている90代の利用者さんの故郷です。ご両親の職場が互いに川を挟んだ向こう側だったそうで、「おーいと、声を掛け合い、愛を育んだ」とか。100年前のラブロマンスの現場に「是非、行ってみたい」と声があがり、では、聞き書き冊子の写真の撮影がてら行ってみるかとなったわけです。

 相川は、土佐町中心部から国道439号線を西へ向かい、さらに県道を南へ入った地区。紅葉に彩られた山道を登り、展望が開けた場所に出ると「うわぁ!」と歓声が。刈入れを終えた棚田が斜面の上下にきれいに並び、初冬の寒気の中、端然と佇む姿が広がっていました。手入れの行き届いた棚田は、収穫前、黄金色の稲穂に彩られた季節には、どれほど見事な景色になるでしょうか。

 斜面での耕作はご苦労が多い上、ここは南国土佐でも冬季には積雪もある所。その土地での日々の営みの中で生まれた恋物語。思いは遠い昔へと、はばたきます。
 このラブロマンスから始まる高知発の『聞き書き』にも、ご期待ください。
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本山町吉延:中山間地カメラ紀行の原点

 続いて、足を運んだのは、土佐町の東隣、本山町。
m-DSCN0166.jpg ここ吉延は、お米日本一コンテストで最優秀賞を受賞した「天空の郷米」の産地として知られています。「長老大学」の利用者さんのお一人が、吉延の方で、美味しい米づくりにずっと取り組んでこられたお話を聴かせていただきました。今回は、その吉延へ、美しい棚田を訪ねようとなり、行き方や景観のポイントを教えていただきました。

 さらに、当ブログ2017年08月27日付け『写真展「北川村の今を伝えたい」を訪ねて』でご紹介した藤田茂男さんが、その風景に感銘を受け、中山間地域の映像を捉える契機となった場所も、また吉延だったと伺っています。

 燃えるような紅葉と鈴なりの柿が色付く山間のクネクネ道を走っていくと、木製の展望台が現れました。展望台からは、愛媛県境の山々を背景に、斜面に広がる棚田が一望のもと。

 ここは、品種によって色の異なる稲を植えて絵を描く「田んぼアート」でも有名。今年は「ゆるキャラグランプリ2016」で日本一に輝いた高知県須崎市の「しんじょう君」などが描かれていて、7月の一か月ほどは楽しめたようです。
 残念ながら稲の収穫は終わっていて、しんじょう君との対面はかないませんでしたが、初冬の棚田に雨上がりの虹がかかって私たちを迎えてくれました。心が洗われるような光景に、幸せ感いっぱい!!

 私たちが忘れかけていた日本の風景が広がる土佐の棚田。
 皆さんも、この地を訪れて命の洗濯をしてみませんか?
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