写真展「北川村の今を伝えたい」を訪ねて

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 8月25日(金)午前10時、すでに35度を超える暑さの中、『土佐っ歩』メンバーは、南国市岡豊の高知県立歴史民俗資料館に集合。写真展「北川村の今を伝えたい」を開催中のカメラマン藤田茂男さんにお会いし、じっくりゆっくりその思いを伺いました。

ありがたい『ご縁』
 高知県東部の中山間地に位置する安芸郡北川村は、土佐っ歩メンバーの鶴岡にとっては、聞き書き活動の原点です。北川村島地区を訪れた藤田さんが、聞き書き冊子「はるかなる人に~川島正秀さん~」を手にしてくださったことから、私たちのご縁が始まりました。写真展についての第一報をくださったのも、写真展初日の会場で藤田さんをご紹介くださったのも、川島さんご夫妻。ありがたい『ご縁』をいただいたことに深く感謝しています。
   (北川村はゆずの村です→)4-17.jpg

写真の持つ力
 藤田さんの写真展の魅力は、その写真が単なる風景の切り取りで終わってないこと。1枚1枚の写真に、日々の営みがあり、つながりがあり、時間の経過すら感じます。この力強さは、どこからくるのかと不思議に思うほどでした。
 会場に来られた北川村のみなさんと笑顔いっぱいに話をされている藤田さんを見て、そうか、藤田さんは写真を撮っているのではなくて、被写体となったみなさんと一体となって写真をつくっていらっしゃるのだと合点。
 藤田さんのお話を伺いたいとの思いに拍車がかかりました。

DSCN9086.JPGカメラマン、藤田茂男さん(70歳)
 電気技術者として多忙を極めていた藤田さんが、写真を始められたのは62歳のとき。天然写真家として知られる前田博史さんの教室に参加したことがスタートで、趣味として楽しむつもりだったと、同席された奥様の香代子さんを笑ってふり返ります。

 退職して県内各地を撮影してまわっていて、5年前に県中部の、ここも中山間地である長岡郡本山町吉延地区を訪ねたとき、棚田のあぜで農作業にいそしむ腰の曲がったおばあちゃんに目がくぎ付けになったそうです。「苦労して励んでいる姿に感動し、風景より山村で暮らす人たちの内面を撮りたくなった。これまでただの撮影スポットだと考えていたところが、実は集落の営みの現場だということに気づかされて、撮影のスタイルを変えたんです」・・・藤田さんの話は淡々と続き、私たち聴くものの気持ちをどんどん引きつけていきます。(昔の森林鉄道の軌道跡↓)         
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(信仰行事の数珠送り↑)

北川村で出会った人、集落の営み
 北川村には1年間をかけて通い、10集落に計100日以上訪れたとのこと。
 人の営みは、衣食住の日々の生活から仕事、信仰、文化活動など多岐にわたり、また、その表情は様々です。藤田さんの写真は、地元の信仰行事「施餓鬼(せがき)」や「お弓祭り」など祭事に関わることから、ゆず農家、廃校となった小学校など、様々な北川村の今を丁寧に伝えています。それぞれの写真に詳しい説明文を添えられており、こうした地域の伝統や文化をしっかり記録し伝えようという強い思いが伝わってきます。

事すでに遅しかもしれない。(魅力的なヒップ!島地区はかかしの里↓)
だが、止めるわけにはいかない。7-4.jpg
撮り続ける。伝え続ける。   
 北川村には、もう誰も住まなくなった集落もあれば、限界集落とされるところもあります。「人が住まなくなると、山は荒れる。自然の持つ保水や濾過の力が失われる。山水が飲めなくなって、簡易水道が必要になったところがある」と説明が続き、「これは黙って見ておれん」という気持ちに突き動かされるように写真を撮り続ける藤田さんの姿が、私たちにも徐々に見えてきました。

 また、写真展では、村内の摩崖仏も紹介されています。そうした摩崖仏は、当然、簡単にはいけない場所にあり、近く村の観光協会の人を案内することになっているそうです。
 さらに、藤田さんは、「三嶺の森を守るみんなの会」でも記録係として写真を撮るなど、本当に幅広い活動を継続されています。「山に人が住まなくなって山が荒れ、山の獣が麓の方へ下りてくることがよく取り上げられるが、さらに山奥へ入り、山を深いところから破壊していく」と藤田さんは心配なさっていました。「山村の消滅は私たちの生活や健康に大きく影響していくことであり、これは高知県だけではなく、日本という国全体の問題である」と。
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今、できることをやる。
 自然、民俗、文化などと、既存の枠の一つには収まりきらない、実に幅広い写真を撮り続けていらっしゃる、・・・それが藤田さんの活動です。これを事業としてとらえると、とてつもなく大きな事業であり、几帳面にかっちりと整理されたこれまでのデータだけでも、気が遠くなるほどの量になっています。これを藤田さんは、どこからの助成もなく自費でお一人でやっているのです。

 翻って、私たちに何ができるか?・・・じっくりと藤田さんのお話を伺い、また藤田さんに私たち『土佐っ歩』のよちよち歩きの活動ぶりをお伝えする中で考えたのは、まずは『つなぐ』ということです。東京のメンバーのみなさんに、まずはお伝えする。幸いにも、9月から関東高知県人会と私たちとの情報交換がスタートしますので、高知県人会のみなさんにも、こんな故郷の姿を知っていただく。その中で、情報や意見の双方向のやり取りが生まれたら、大きな力になるのかもしれません。

 藤田さんの活動や、高知県の中山間地の現状については、これが第一報です。
 今後も、問題意識を持って、高知から情報をお届けできたらと思っていますので、よろしくお願いします!!

posted by Ryoma21 at 15:33 | Comment(0) | 高知支部「土佐っ歩」とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

古民家で例会を!!

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6月21日の午後、紫陽花を楽しみながらのドライブ・・・、


着いたのは、とある民家です。蔵付きの大きな古民家を祖母から譲り受けたものの、住む家はすでにあるというHさん。人の声にあふれた家にしたいとの彼女の思いから、例会の会場としてお借りすることとなりました。


土佐っ歩」のメンバー5人で全員集合。Hさん好意の美味しいアイスコーヒーにお菓子までいただきながら、ワイワイガヤガヤ来月の日程など話し合いました。


会の後、みなで古民家探索!!庭は、メンバーがそれぞれ車で来ても大丈夫なほどゆったりと広い。玄関を上がるとすぐ見付けに床のある和室。続く和室にはぐるりと外廊下があり、部屋を仕切る内廊下も。床材は黒柿、欄間は欅と重厚な趣きがある。台所など水回りは改築ずみなのに使い方は未定と聞き、みな異口同音に「もったいない」を連発!!


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「最近は外国からのお遍路さんも多いから、インバウンドの民宿をしたら」と誰かが言えば、「いや、ここなら運動公園にも近い。スポーツ合宿にも使える」なーんて意見も。


「アートギャラリーにして、まずはご近所さんにも楽しんでもらっては?」「お琴や三味線なら弾けるという人を知ってる」等々、「もったいない」の思いからアイデァは様々に飛び出すものの、具体性は今一つ。古い家屋は瓦も重く耐震性の問題がありそうだし、農業振興地域であるためいろんな制限もあるとのこと。


この頃、古い家屋のことはあちらこちらで話題になっていますが、その課題は様々だと思われます。「もったいない」の思いでつながった高知の古民家と私たち。これからも例会の会場としてお借りする予定です。


『その後』の展開が開けたら、また、報告します!!


posted by Ryoma21 at 16:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 会った土佐 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高知支部「土佐っ歩」とは

「NPO法人シニアわーくすRyoma21が龍馬を謳い、志高く活動しようというのに、高知から声をあげなくてどうする」との思いで集まった、『いごっそう』3人と『はちきん』2人がメンバーです。

しかし、議論すれども何も決まらず。これが、土佐っぽ(土佐の人)なんです。

1706b1.jpgまずは、みなでウロウロ歩くことからと、『土佐っ歩』と名付けてみました。高知の街を、野や山を、そして人生そのものを、ゆっくりじっくり歩きたい人、この指とまれ!!

活動の形はまだまだ曖昧ですが、2つの活動を始めました。

会った土佐(あったとさ)

様々な場所へ出かけ、人との出会いを楽しみます。私たちはいくつになっても人とのつながりなしには生きていけません。助けられたり、助けたり。『ききがき』の話し手との巡り会いだってあるかも・・です。きっといろんなドラマが待っています!!

4月から高知県北部の山間の町、本山町にあるディサービス『長老大学』への訪問をスタートさせました。『長老大学』では、利用者の皆さまに様々なお話を伺い、ブログや冊子などで紹介しています。『介護』と『聞き書き』、この素敵な関係に心惹かれませんか?

自分たちもいつかはお世話になるかもしれない、こうした施設。これまで2回お訪ねしましたが、ここで出会ったみなさまが私たちに話してくださることは、実に幅広く、これからの生き方を考えるうえで示唆に富んでいます。人生の先輩方にお会いできる貴重な場所となりそうです。

食った土佐(くったとさ)

高知版『まち歩き食べ歩き くうかい』を目指しています。

高知のうまいものは、カツオだけじゃない。県内を隈なく訪ねて、美味しいものをいただきます。もちろん、土佐の歴史や文化などもどんどん紹介したいです。

5月9日に『プレ食った土佐』として、愛媛県境に近い津野町、梼原町に出かけました。

その様子はこちらでご覧ください。


posted by Ryoma21 at 15:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 高知支部「土佐っ歩」とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする