会った土佐:本山町『長老大学』2017年9月26日

2017年9月26日、高知県本山町の『デイサービス長老大学』を訪問しました。4月のスタート以来4度目となる今回、利用者さんもスタッフさんもニコニコ笑顔で迎えてくださいました。


天空の郷米の産地、吉延

 すっかり顔なじみとなった利用者さんのお一人に本山町吉延(よしのぶ)地区の方がおいでます。吉延は、お米日本一コンテストで金賞を取ったことから西の魚沼とも言われていて、棚田の美しい集落としても有名です。この利用者さんも、若い頃からずっと米づくりをされており、きれいな水といい肥料が米を美味しくすると教えてくださいました。

 紅葉の時期に土佐っ歩メンバーで訪ねようと、今回は吉延までの経路や周辺情報を伺ってみました。四国の水瓶・早明浦ダムがある本山町とその周辺には酒蔵もあれば、赤牛も有名。近々、その見どころや食の楽しい情報をお伝えしたいものです。


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四国の水瓶・早明浦ダム                  土佐あかうし丼


酒談義!?

 今回は、山里の子どもたちの川遊びの絵本「さんねんごい」を持参。男性利用者さんから昔遊びの思い出話を引き出すつもりが、昔はどの家でも「どぶろく」をつくっていた話から一気に酒談義に!?若い頃の神祭や職場のお客(宴会)での武勇伝で盛り上がりました。

 「飲みますか?」と訊かれて、「少々」と応えると、「升升」で二升は飲めると解される『酒飲み王国・高知県』。実は、前回の訪問でも、箸拳(高知の酒席の伝統遊戯)が話題になり、次回に一緒にやることになっていました。箸拳用に短めの箸も準備してきたのですが、この日、約束の相手の利用者さんはいらっしゃらなくて、残念ながら次の機会に持ち越しに。

 それにしても、酒に関する話題で毎回大賑わい・・・これって、やはり高知ならでは?


歌うたう喜び

 酒談義に加えて、パチンコがどんだけ好きだったかの話も出て、ワイワイやってるところに、♪秋の夕日に照る山もみじ・・と素敵なソプラノが響きました。歌が好き、踊りが好きという、その女性の集落では、今でも亡くなられた方をご詠歌でお送りするそうで、そのご詠歌も聴かせていただきました。その哀しいような美しさに、次回、録音のお願いをすると、快くご承諾くださいました。覚えて歌えるようになりたいなぁと思っています。


 毎回、予定の2時間があっという間です。人と会う、話を聴く、深く聴く。その中で、楽しむ。私たちは、利用者さんからいただくものがいろいろあります。利用者さんたちは、どうでしょう?気になるところです。

posted by Ryoma21 at 09:48 | Comment(0) | 会った土佐 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

写真展「北川村の今を伝えたい」を訪ねて

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 8月25日(金)午前10時、すでに35度を超える暑さの中、『土佐っ歩』メンバーは、南国市岡豊の高知県立歴史民俗資料館に集合。写真展「北川村の今を伝えたい」を開催中のカメラマン藤田茂男さんにお会いし、じっくりゆっくりその思いを伺いました。

ありがたい『ご縁』
 高知県東部の中山間地に位置する安芸郡北川村は、土佐っ歩メンバーの鶴岡にとっては、聞き書き活動の原点です。北川村島地区を訪れた藤田さんが、聞き書き冊子「はるかなる人に~川島正秀さん~」を手にしてくださったことから、私たちのご縁が始まりました。写真展についての第一報をくださったのも、写真展初日の会場で藤田さんをご紹介くださったのも、川島さんご夫妻。ありがたい『ご縁』をいただいたことに深く感謝しています。
   (北川村はゆずの村です→)4-17.jpg

写真の持つ力
 藤田さんの写真展の魅力は、その写真が単なる風景の切り取りで終わってないこと。1枚1枚の写真に、日々の営みがあり、つながりがあり、時間の経過すら感じます。この力強さは、どこからくるのかと不思議に思うほどでした。
 会場に来られた北川村のみなさんと笑顔いっぱいに話をされている藤田さんを見て、そうか、藤田さんは写真を撮っているのではなくて、被写体となったみなさんと一体となって写真をつくっていらっしゃるのだと合点。
 藤田さんのお話を伺いたいとの思いに拍車がかかりました。

DSCN9086.JPGカメラマン、藤田茂男さん(70歳)
 電気技術者として多忙を極めていた藤田さんが、写真を始められたのは62歳のとき。天然写真家として知られる前田博史さんの教室に参加したことがスタートで、趣味として楽しむつもりだったと、同席された奥様の香代子さんを笑ってふり返ります。

 退職して県内各地を撮影してまわっていて、5年前に県中部の、ここも中山間地である長岡郡本山町吉延地区を訪ねたとき、棚田のあぜで農作業にいそしむ腰の曲がったおばあちゃんに目がくぎ付けになったそうです。「苦労して励んでいる姿に感動し、風景より山村で暮らす人たちの内面を撮りたくなった。これまでただの撮影スポットだと考えていたところが、実は集落の営みの現場だということに気づかされて、撮影のスタイルを変えたんです」・・・藤田さんの話は淡々と続き、私たち聴くものの気持ちをどんどん引きつけていきます。(昔の森林鉄道の軌道跡↓)         
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(信仰行事の数珠送り↑)

北川村で出会った人、集落の営み
 北川村には1年間をかけて通い、10集落に計100日以上訪れたとのこと。
 人の営みは、衣食住の日々の生活から仕事、信仰、文化活動など多岐にわたり、また、その表情は様々です。藤田さんの写真は、地元の信仰行事「施餓鬼(せがき)」や「お弓祭り」など祭事に関わることから、ゆず農家、廃校となった小学校など、様々な北川村の今を丁寧に伝えています。それぞれの写真に詳しい説明文を添えられており、こうした地域の伝統や文化をしっかり記録し伝えようという強い思いが伝わってきます。

事すでに遅しかもしれない。(魅力的なヒップ!島地区はかかしの里↓)
だが、止めるわけにはいかない。7-4.jpg
撮り続ける。伝え続ける。   
 北川村には、もう誰も住まなくなった集落もあれば、限界集落とされるところもあります。「人が住まなくなると、山は荒れる。自然の持つ保水や濾過の力が失われる。山水が飲めなくなって、簡易水道が必要になったところがある」と説明が続き、「これは黙って見ておれん」という気持ちに突き動かされるように写真を撮り続ける藤田さんの姿が、私たちにも徐々に見えてきました。

 また、写真展では、村内の摩崖仏も紹介されています。そうした摩崖仏は、当然、簡単にはいけない場所にあり、近く村の観光協会の人を案内することになっているそうです。
 さらに、藤田さんは、「三嶺の森を守るみんなの会」でも記録係として写真を撮るなど、本当に幅広い活動を継続されています。「山に人が住まなくなって山が荒れ、山の獣が麓の方へ下りてくることがよく取り上げられるが、さらに山奥へ入り、山を深いところから破壊していく」と藤田さんは心配なさっていました。「山村の消滅は私たちの生活や健康に大きく影響していくことであり、これは高知県だけではなく、日本という国全体の問題である」と。
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今、できることをやる。
 自然、民俗、文化などと、既存の枠の一つには収まりきらない、実に幅広い写真を撮り続けていらっしゃる、・・・それが藤田さんの活動です。これを事業としてとらえると、とてつもなく大きな事業であり、几帳面にかっちりと整理されたこれまでのデータだけでも、気が遠くなるほどの量になっています。これを藤田さんは、どこからの助成もなく自費でお一人でやっているのです。

 翻って、私たちに何ができるか?・・・じっくりと藤田さんのお話を伺い、また藤田さんに私たち『土佐っ歩』のよちよち歩きの活動ぶりをお伝えする中で考えたのは、まずは『つなぐ』ということです。東京のメンバーのみなさんに、まずはお伝えする。幸いにも、9月から関東高知県人会と私たちとの情報交換がスタートしますので、高知県人会のみなさんにも、こんな故郷の姿を知っていただく。その中で、情報や意見の双方向のやり取りが生まれたら、大きな力になるのかもしれません。

 藤田さんの活動や、高知県の中山間地の現状については、これが第一報です。
 今後も、問題意識を持って、高知から情報をお届けできたらと思っていますので、よろしくお願いします!!

posted by Ryoma21 at 15:33 | Comment(0) | 高知支部「土佐っ歩」とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

古民家で例会を!!

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6月21日の午後、紫陽花を楽しみながらのドライブ・・・、


着いたのは、とある民家です。蔵付きの大きな古民家を祖母から譲り受けたものの、住む家はすでにあるというHさん。人の声にあふれた家にしたいとの彼女の思いから、例会の会場としてお借りすることとなりました。


土佐っ歩」のメンバー5人で全員集合。Hさん好意の美味しいアイスコーヒーにお菓子までいただきながら、ワイワイガヤガヤ来月の日程など話し合いました。


会の後、みなで古民家探索!!庭は、メンバーがそれぞれ車で来ても大丈夫なほどゆったりと広い。玄関を上がるとすぐ見付けに床のある和室。続く和室にはぐるりと外廊下があり、部屋を仕切る内廊下も。床材は黒柿、欄間は欅と重厚な趣きがある。台所など水回りは改築ずみなのに使い方は未定と聞き、みな異口同音に「もったいない」を連発!!


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「最近は外国からのお遍路さんも多いから、インバウンドの民宿をしたら」と誰かが言えば、「いや、ここなら運動公園にも近い。スポーツ合宿にも使える」なーんて意見も。


「アートギャラリーにして、まずはご近所さんにも楽しんでもらっては?」「お琴や三味線なら弾けるという人を知ってる」等々、「もったいない」の思いからアイデァは様々に飛び出すものの、具体性は今一つ。古い家屋は瓦も重く耐震性の問題がありそうだし、農業振興地域であるためいろんな制限もあるとのこと。


この頃、古い家屋のことはあちらこちらで話題になっていますが、その課題は様々だと思われます。「もったいない」の思いでつながった高知の古民家と私たち。これからも例会の会場としてお借りする予定です。


『その後』の展開が開けたら、また、報告します!!


posted by Ryoma21 at 16:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 会った土佐 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする